こんにちはnanです。
この記事にたどり着いたあなたは、少なからずトロン(TRON/TRX)の特徴や将来性について気になっている方だと推測します。
結論、トロン(TRON/TRX)は将来性を考えても十分に期待できる仮想通貨(暗号資産)だと言えるでしょう。
先にポイントだけお伝えしますと、
- 分散型のプラットフォーム
- 独自トークンを発行してICOができる
- ブロックチェーンの処理能力が速い
- Dapps(分散型アプリ)の開発・利用が可能
- ロードマップに沿って開発が進められている
- 多くの企業と提携した実績がある
- 他のDeFi銘柄との品定めも必要
本記事さえ読めば「まず初心者が知っておくべきトロン(TRON/TRX)のすべて」を学べるので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
目次
トロン(TRON/TRX)とは?
トロン(TRON)は、中国のチームが開発するゲーム・動画・音楽・アートなどのデジタルコンテンツ向けに開発されたプラットフォームです。
そして、そのプラットフォーム上で用いられる基軸通貨が「TRX(ティーアールエックス)」とも呼ばれる仮想通貨トロン。
- プラットフォーム→トロン(TRON)
- 仮想通貨→トロン(TRX)
日本では、2021年3月に取り扱いがスタートしました。
トロンのプラットフォームでは、クリエイターとしてデジタルコンテンツを作成、販売したり、ユーザーとしてコンテンツの視聴や購入なども可能です。
デジタルコンテンツのプラットフォームといえば、YouTubeやニコニコ動画が有名ですが、既存のプラットフォームとの違いは「ブロックチェーン技術」が採用されているところにあると言えるでしょう。
次の項でも解説していますが、トロンでは、ユーザー同士が相互に参加できる「ブロックチェーン技術(分散型)」により、個人が活躍できるプラットフォームの可能性がさらに高まりました。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、世界的に有名な動画配信サービスの「YouTube」は、Googleの子会社が運営していますよね。
YouTubeの仕組みは「中央集権型」といい、Googleがすべてを管理してくれる一方、運営している企業に対して手数料などの、コンテンツの配信で得られる収益の一部を支払う必要があります。
要は、YouTubeが下請けで、Googleが大元だと考えればわかりやすいと思います。
一方で「トロン」は、ブロックチェーン技術(分散型)のおかげで、無駄に高い手数料や利用料などを搾取されることなく、クリエイターとユーザーが完全に個人間のみで取り引きできる仕組みです。
個人で稼げる時代の「今」だからこそ、個人が稼げるフィールドは必ずと言っていいほど需要が高まりますからね。注目すべきだと言えるでしょう。
→【学べる】仮想通貨系YouTuberランキング!おすすめ動画もあわせて紹介
トロン(TRON/TRX)の特徴
大きく以下4つの特徴があります。
- 分散型のプラットフォーム
- 個人が直接トークンを販売できる
- ブロックチェーンの処理能力が高い
- 分散型アプリを開発かつ利用もできる
それぞれ詳しく解説していきます。
分散型のプラットフォーム
トロンの特徴の一つとして、分散型のプラットフォームであることがあげられます。
分散型とは
ブロックチェーン技術を使ってデータを分散的に管理できるシステムのこと。
分かりやすく解説すると、分散型のプラットフォームであれば、ユーザーとトークン提供者間の取り引きが直接可能になりました。
国内のフリマアプリで有名な「メルカリ」を想像していただければ分かりやすいと思います。
分散型には、以下のようなメリットがあげられます。
- 広告がない
- 利用料や手数料が不要
- サーバーダウン等のトラブルがない
これらの問題が解決したことにより、他のプラットフォームよりも使いやすいと言えるでしょう。
個人が直接トークンを販売できる
トロンでは、クリエイター(個人)が直接的にユーザーへトークンを販売できるという特徴もあります。
トロンでは「ICO」ができるシステムになっており、そのおかげでクリエイターが管理者を必要とせずともトークンの販売が可能になりました。
ICO(Initial Coin Offering)とは?
新しく仮想通貨を発行することで、資金が得られる資金調達方法の一つ。直訳で「イニシャル・コイン・オファリング」と呼ばれています。
これにより、クリエイターは自身でトークンを作成して販売することが可能になります。
トークンの人気が上がり価値が上昇すると、それを購入していたユーザーは大きな利益を得られるという仕組みになっています。この強みから、トロンを「投資目的」で保有する方も少なくありません。
ブロックチェーンの処理能力が高い
トロンの特徴として、ブロックチェーンの処理能力が高いという点もあげられます。
仮想通貨の世界では、処理速度が遅いと決済遅延などを引き起こす可能性があるため、処理速度が速いことは大きなメリットだと言えるでしょう。
トロンの処理能力は、時価総額1位・2位のビットコインやイーサリアムと比較しても高い水準を誇っています。
以下の表にて、他の仮想通貨と比較しているので参考にしてください。
仮想通貨 | 処理速度(1秒あたり) |
トロン(TRON/TRX) | 約2,000件 |
ビットコイン(BTC) | 約16件 |
イーサリアム(ETH) | 約16件 |
リップル(XRP) | 約1,500件 |
表で確認いただけるように、ビットコインやイーサリアムと比較しても桁違いに速い処理能力を誇っています。
分散型アプリを開発・利用できる
トロンでは、ブロックチェーン上で分散型アプリ(DApps)を開発、利用することができます。
分散型アプリ(DApps)とは
ブロックチェーン技術を用いた、中央管理者を必要としないサービスやゲームを提供するアプリケーションのこと。
トロンを利用したゲームで有名なものだと「エピックドラゴンズ」などがあげられます。
また、トロン開発者のジャスティン・サン氏はTwitterにて「一時的にトロンのDApps通貨数がイーサリアムを上回った」と発言しました。
この先もゲーム市場は増々盛り上がると予想されることから、トロンへの注目度もどんどん上昇していくものだと考えられます。
トロン(TRON/TRX)の将来性
結論、トロンは十分に将来性がある仮想通貨だと言えるでしょう。
理由は以下の通りです。
- アップデートを繰り返している
- 大企業やプロジェクトとの提携
詳しくチェックしていきましょう。
アップデートを繰り返している
トロンは、いまだに未完成のプラットフォームであり、現在も開発が進められています。
要は、現在もサービスの質を繰り返しアップデートしているということ。
開発完了時期は明確に提示されており、完成予定は2027年9月とされています。
以下では、これまでに行われたアップデートと実装される予定の「ロードマップ」をまとめているので、参考にしてください。
- Exodus(2017年8月〜2018年12月)
→ユーザーのデータアップロードが可能になりました
- Odyssey(2019年1月〜2020年6月)
→クリエイターが利益を得られる制度が導入されました
- Great Voyage(2020年7月〜2021年7月)
→トロンのシステム管理が実装されました
- Apollo(2021年8月〜2023年3月)
→独自トークンの発行を可能にする
- Star Trek(2023年4月〜2025年9月)
→オンラインゲームにおけるプラットフォームの構築が可能になる
- Eternity(2025年4月〜2027年9月)
→オンラインゲームプラットフォームを実用化し、ゲームへのクラウドファンディングが可能になる
近年のゲーム需要の上昇度を考えると、トロンのオンラインゲームプラットフォームが完成したら、さらに需要が高くなる可能性があると言えるでしょう。
将来性を予想するうえで、このような「ロードマップ」が用意されていることは、非常に重要なポイントとなります。
大企業やプロジェクトとの提携
トロンは、世界的にも有名な大企業やプロジェクトと提携していることから、将来性においても期待できると言えるでしょう。
以下のような有名企業と協力・提携しています。
- Samsung:韓国の総合電子製品メーカー
- BitTorrent:アメリカのソフトウェア開発企業
- Opera:ノルウェーのソフトウェア開発企業
- Swisscom:スイス最大の電気通信事業者
- Obike:シンガポールの国際的企業
韓国の「Samsung」はわかると思います。日本でもSamsung製の「galaxyスマートフォン」は人気がありますよね。
トロンは、このような有名企業のサービスと提携することで多くのユーザーを抱えています。
また、処理能力も速く、分散型のシステムであるという点から、今後さらに多くの企業と提携する可能性もあると言えます。
今後さらにさまざまなサービスへの広がりがあると、トロンの価値上昇へも繋がるでしょう。
トロン(TRON/TRX)の不安要素
続いては、トロンの将来性における「不安要素」を紹介していきます。
- 他のDeFi銘柄に左右されがち
- 創業者への悪評
それぞれ確認していきましょう。
他のDeFi銘柄に左右されがち
2021年ごろから、DeFi(分散型金融)関連の仮想通貨が大きく注目を浴びました。
DeFi(分散型金融)とは
ブロックチェーン上に構築された分散型金融システムのこと。銀行や政府が担当していた貸付や借入、投資などを含む一連の金融サービスを管理者がいない方法で実現するシステムです。
注目度が上昇することで、イーサリアムなどの有名なDeFi関連銘柄は大きく値上がりしても、逆にトロンの注目度が下がってしまうケースも考えられます。
また、新たに増え続けているDeFi関連の仮想通貨により、エンジニアや開発者を奪われてしまう傾向にもあります。
要は、より注目度の高い仮想通貨が誕生・存在した場合、そちらの銘柄に開発リソースが割かれてしまい、システムの向上が疎かになってしまう場合も十分にあるということ。
創業者への悪評
トロンの創業者である「ジャスティン・サン氏」には、いくつかの悪評が出回っています。
ジャスティン・サン氏は、トロンを通じて違法な資金調達を行っていると、中国メディアに報じられました。
また、
- 違法なポルノビジネスへの関与疑惑
- 従業員からハラスメントで起訴される
など、決して少なくない悪評が出回っています。
メディアによると本人は否定しているそうですが、これらの評判がトロンの値動きに影響を与える可能性がないとは言い切れません。
まとめ
最後におさらいです。
- 分散型のプラットフォーム
- 独自トークンを発行してICOができる
- ブロックチェーンの処理能力が速い
- Dapps(分散型アプリ)の開発・利用が可能
- ロードマップに沿って開発が進められている
- 多くの企業と提携した実績がある
- 他のDeFi銘柄との品定めも必要
昨今、トロンの価値は上がったり下がったりで不安定気味です。
ただ、ロードマップのとおり開発が進んで、今後さらにさまざまなサービスと提携するようになれば価格が上がる可能性も十分に考えられます。
また、デジタルコンテンツにフォーカスしたプラットフォームという点も注目すべきポイントだと言えるでしょう。
なぜなら、ゲーム・動画・音楽・アートなどのデジタルコンテンツ市場はこの先も伸び続けていくと予想できるからです。それこそ流行りの「NFT」や「GameFi」など、仮想通貨の関連市場がありますからね。
今後のトロンの動きにも目が離せません。
以上です。